上野の国立科学博物館で開催中の特別展『スター・ウォーズ サイエンス アンド アート』に行ってきた。
入ってすぐのスター・デストロイヤーの模型に大興奮。
そのあとも実物模型、衣装、設定画などの連続でワクワクもんだった。
間近で見られるので、映画ではわからない細かい部分や質感が見れて非常に面白かった。
ミニチュア模型は細かいところまで作り込んであるけど手作業な感じで、カッターで刻んだと思われる溝があったり、ミレニアム・ファルコンには小さい「CHAMPION」とか書いてあるシールがペタペタ張ってあったりで興味深かった。
まあ新三部作の模型の半分くらいはCG用の原型で色もついてなくて面白くなかったけど。
衣装は新しい作品になるごとに生地が良くなってきてるのが面白い。
つーか1作目の反乱軍パイロットの衣装のベースって、
近所で買ってきたオレンジ色のつなぎでしょ?(^_^;)
実物のC3PO、R2D2、チューバッカ、ダース・ヴェイダー、ヨーダ、ストームトルーパー、ボバフェットなどなどもあって凄かった。
実物大のスピーダーバイク、ポッドレーサーも圧巻。
あと地味に感心したのはポッドレース会場の観客席のミニチュアで、
観客席の大勢の観客の代わりに置かれているのが様々な色の大量の綿棒!
これが一番リアルに見えるんだとか。
綿棒、大活躍。
ちなみにこの観客席のミニチュアの通路部分にはルーク、C3PO、ボバ・フェットなどの極小人形が多数闊歩してたりする(笑)
とにかく、『スター・ウォーズ』ファンやら映画マニアやらの人なら観に行って損は無い展示だったと思う。
「ガリバー美術探検記」というタイトルから比較的子供向けな展示だろうと想像し、
もう大人だけど子供心にわくわくしながらこの展覧会に入った。
全体の展示の内容は期待通り楽しくなるようなもので、大きな作品たちは驚きの表情を
つくらせ、小さな作品たちは微笑みをつくらせてくれる、そんな感じの展示だ。
特に気に入ったのは「まち」シリーズで、一定の規格の箱の中に小さな世界が息づいていて、
しかもその世界がユーモア、というか「少し変」であることが非常に面白く、また楽しく感じられた。
中でも「No.24 トイレ 長い和式便器を見る」と「No.62 寝室 妊娠ブタに遇う」はお気に入りだ。
しかし、展示に「大きな絵」があった事には違和感がある。
なぜなら「大きな絵」は大きなキャンバスに描いたから大きくなって"しまった"のであり、
「大きなもの」を描こうとして制作されたのではないんじゃないかと思うからだ。
これらがなければもっと統一感のとれた展示になったんじゃないだろうか。